
はじめに
災害で、停電や断水が長期になったとき、日常生活のあらゆる面で不便が生じます。
その中でも、衣服(特に下着類)の衛生面は洗濯ができなくて大変なことになります。
電気と水道が使えない状況では、どのようにして衣類を清潔に保てばよいのでしょうか?
今回は、停電や断水時でも、できる限り効率的に洗濯をするための工夫についてお話しします。
災害での停電や断水時に洗濯を行う基本的な心構え
大切なのは、「限られた資源をいかに効率よく使うか」という点です。
災害時の停電や断水中では、電気製品も水道水も使えません。
そして、水は非常に貴重ですので、保存水を無駄には使えないので、通常の洗濯と同じ感覚では対処できません。
この状況では、なるべく少ない水や労力で衣類をきれいにすることが重要です。
どのように工夫して洗濯を行うかを、詳しく見ていきましょう。
災害で水の供給が断たれた場合の洗濯方法
災害での断水時に最も重要なのは、少ない水でいかに効率的に洗うかです。
それには、次のような方法があります。
備蓄水を活用するには

日頃から災害時の断水に備えて、ペットボトルや大きなポリタンクに水を備蓄しておくことが役立ちます。
この備蓄水を少量ずつ使って洗濯することで、衣類をある程度きれいにすることができます。
しかし、備蓄水は飲料水としてとても貴重な水ですので、そう簡単には使うことができません。
日頃から備蓄しているペットボトルの飲料水は、期限切れになったものも『期限切れ』と書いて保管しておくことをお勧めします。
手や体を洗ったり、洗濯水や食器を洗う水として使うことができます。
ウェットティッシュや布を活用する
ウェットティッシュや湿らせた布で部分的に汚れを拭き取ることで、急場をしのぐことができます。
日頃からウェットティッシュなども、多めにストックしておくと安心です。
汚れが広がらないように、できるだけ早めに処置することがポイントです。
バケツで二槽式洗濯機をつくる

洗面器やバケツなどを使って、洗剤水とすすぎ用の水を別々に用意し、手洗いで衣類を洗います。
このとき、すすぎの水は最初に洗った衣類のものを再利用するなど、水の無駄遣いを避ける工夫が重要です。
災害時の停電時にできる洗濯方法とは
電力が使えない場合でも、洗濯を行うための工夫は多くあります。
普段あまりやらない手洗いが必須になってきます。
時々は手洗いもやってみましょう。
手洗いが基本となります
電気を使わない手洗い方法が基本となります。
まず洗面器に水を入れ、少量の洗剤を加えます。
衣類をしっかり浸してから優しく揉み洗いし、その後すすぎ水で洗剤を落とします。
手間はかかりますが、電気が不要で、少ない水でも洗濯可能です。
下着類ならこまめに洗うことができます。
洗濯板が使えればとても楽です

手元に洗濯板があれば、それを使うことで手洗いの労力を減らし、効率よく汚れを落とせます。
洗濯板がない場合でも、固い平らな表面で同じように衣類を擦り洗いすることで、ある程度の効果を得られます。
洗濯後の脱水を工夫をする
洗濯後の脱水が大変ですが、タオルで衣類を包んで水分を吸収させたり、手で絞ったりすることである程度の脱水効果が得られます。
その後、風通しの良い場所に干して乾かします。
災害時の洗濯では洗剤の代わりになるものを知っておく

停電や断水が長引くと、洗剤も不足してしまうことがあります。
そのようなときには以下の代用品を活用できます。
重曹をつかう
重曹は自然由来の洗浄成分を持ち、洗剤の代わりとして使うことができます。
重曹は汚れや臭いを取るのにとても有効なものです。
石鹸をつかう
一般的な固形石鹸を細かく削って水に溶かすことで、簡易的な洗剤として利用できます。
固形石鹸は少しでたくさんの洗剤を作ることができる優れものです。
酢をつかう
酢は抗菌効果を持っているので、すすぎの際に少し加えることで衣類の匂いを抑えることができます。
入れすぎると臭いが残ってしまうので注意しましょう。
汚れの程度に応じた洗濯の優先順位をつける

停電・断水時には、全ての衣類を一度に洗うことは難しいため、洗濯の優先順位をつけることが重要です。
下着やタオルなど肌に直接触れるものが優先
最初に、肌に直接触れる下着を第一優先に洗いましょう。
肌着は、衛生面からしても清潔さを保つことが必要です。次に、手や顔や体を拭くタオルも清潔にしておきましょう。
次に軽い汚れのもの
次に、軽度な汚れ物を洗いましょう。
軽い汚れの洗濯物は、部分的に拭き取るなどして、洗濯の回数を減らす工夫をすれば、水や洗剤の消費を減らすことができるので効果的です。
最後に汚れがひどいもの
最後に、汚れがひどいものを洗いましょう。
最小限の水と洗剤で汚れを落としつつ、できるだけ水の消費を抑えるようにしましょう。
ジップロップに入れて、ほんの少しの洗剤と衣服が浸るくらいの水を入れて、空気を抜きしっかりとふたを閉めて揉み洗いをしましょう。
最後はふたを開けて底側から丸めて洗濯水を絞り出しましょう。付け置きだけでも汚れが落ちます。
洗濯後の乾燥はどうしたらよいのか

停電中は、乾燥機が使えないため自然乾燥が頼りになります。
自然のエネルギーを効率よく使い、衣類を乾かすことが可能です。
太陽光での殺菌効果を得る
太陽のエネルギーを活用する。
日中に衣類を外に干すことで、太陽の紫外線が殺菌効果を発揮し、衣類を清潔に保つことができます。
風通しの良い場所に干す
風がよく通る場所に干すことで、乾燥時間を短縮することができます。
また、ハンガーを使って衣類の間隔をあけて干すことで、空気の流れを良くし、乾きやすくします。
長引く災害の停電時の洗濯の備えを考える

停電や断水が長引く場合には、以下のような備えがあると安心です。
手動洗濯機の利用する
手動で回すことができる簡易洗濯機が市販されています。
特にアウトドア用品として販売されているものは、非常時にもとても役に立つアイテムの一つになります。
薄手の下着類なら洗濯できるものもあります。
日常でも使ってみることで、非常時でもスムーズ使いこなすことができます。
貴重な水を再利用をする
一度使った水でも、汚れが少ない場合はすすぎに使うなどして再利用することを考えましょう。
日頃ストックしている飲料水が、期限切れになっても洗濯用や手洗い用などとして、ストックしておくこともできます。
適切な備蓄をしておく
日常的に洗濯に必要なものを多めに備蓄しておくと、緊急時に困ることが少なくなります。
特に洗剤、重曹、酢、ポリタンクに入れた水などがあると非常に便利です。
そして、備蓄水の期限切れに物は「期限切れ」と書いて保管しておく。
非常食の選び方と備蓄のポイント~災害に備えて必要な食料と管理方法~
まとめ
停電や断水時に洗濯をすることは、普段の生活の中で考える以上に大変な作業です。
少しの工夫と準備で、限られた状況の中でも衣類を清潔に保つことができます。
日頃から非常時に備えた準備をしておくことで、いざという時に慌てずに対処することができるでしょう。
非常時に必要な知識と工夫を身につけておくことで、困難な状況でも快適な生活を維持するための助けになります。
この記事が、少しでも皆さんの生活の一助となれば幸いです。
ぜひ、日々の備えに取り入れてみてください。