高齢者の防災対策|避難時に必要な備えと注意点

高齢者は災害時に早めの備えと避難が大切
地震や台風、大雨などの災害では、高齢者は移動に時間がかかったり、避難生活による環境の変化で体調を崩したりすることがあります。
特に、一人暮らしの方や、歩行・視力・聴力などに不安がある方、日常生活で介助が必要な方は、災害が起きてから準備するのではなく、平常時から避難方法や必要な持ち物を確認しておくことが大切です。
「高齢者等避難」が出たら早めに避難する
大雨や台風などで警戒レベル3「高齢者等避難」が発令された場合、避難に時間がかかる高齢者や障害のある方などは、危険な場所から避難を始めます。
夜間や雨風が強くなってからの移動は危険が増すため、避難に時間がかかる場合は早めに行動することが大切です。
ただし、自宅が安全な場所にある場合など、必ずしも避難所へ行くことだけが避難ではありません。
ハザードマップなどで自宅周辺の災害リスクを確認し、安全な避難先を事前に考えておきましょう。
常備薬・お薬手帳をすぐ持ち出せるようにする

普段服用している薬がある方は、災害時にも必要な薬を確認できるようにしておきましょう。
薬をどの程度手元に備えておけるかについては、普段から医師や薬剤師に相談しておくと安心です。
また、お薬手帳や服用している薬の情報が分かるものも、避難時に持ち出せるようにしておきましょう。
補聴器や眼鏡の予備を準備する

補聴器や眼鏡は、生活に欠かせない大切なものです。
充電式の補聴器を使用している場合は、停電時の充電方法についても確認しておきましょう。
老眼鏡が必要な方は、非常持ち出し袋にも入れておきましょう。
杖や歩行補助具を点検する
杖やシルバーカー、歩行器などを使用している方は、普段から状態を確認しておきましょう。
避難経路に階段や段差がある場合は、実際に安全に移動できるかを平常時に確認しておきましょう。
避難時にもすぐ使えるよう、玄関近くに置いておくと安心です。
非常持ち出し袋は軽くする
高齢者の場合、重い非常持ち出し袋を背負うことで避難が難しくなることがあります。
実際に背負って歩ける重さか確認し、必要に応じて家族と荷物を分担しましょう。
非常持ち出し袋の詳しい中身については「非常持ち出し袋に入れるものリスト|避難時に本当に必要な持ち物を解説」で紹介しています。
食べやすく、食べ慣れた食品を備える

災害時は環境の変化によって食欲が落ちることもあります。普段から食べ慣れている食品を中心に備えておきましょう。
硬いものを食べにくい方は、おかゆややわらかい食品なども準備しておきます。
食事制限やアレルギーなどがある場合は、自分に合った食品を多めに備えておくことも大切です。
飲料水を備え、こまめな水分補給を心掛ける
災害時にも水分補給ができるよう、家庭に飲料水を備えておきましょう。
避難生活ではトイレを気にして水分を控えてしまうことも考えられますが、必要な水分を適切に取ることが大切です。
飲料水の備蓄については「飲料水は何日分?|家族人数別の備蓄量と保存方法」で詳しく紹介しています。
普段から家族や近所の方と連絡を取り合い、避難時に助け合える関係を築いておくことが大切です。
地域の自主防災組織や自治会の活動にも参加しておくと安心です。
避難所で必要なものを準備する
家族や近所とのつながりを大切にする
一人暮らしの高齢者は、災害時に支援が必要になることがあります。
高齢者特有の持ち物に絞っています。
| 必要なもの | 確認するポイント |
|---|---|
| 常備薬・お薬手帳 | 薬の名前や服用方法が分かるようにする |
| 眼鏡 | 可能なら予備も準備 |
| 補聴器 | 電池・充電方法も確認 |
| 入れ歯用品 | ケース・洗浄用品など |
| 杖・歩行補助具 | すぐ使用できる状態にする |
| 大人用おむつ等 | 必要な方は余裕をもって準備 |
| 食べやすい食品 | 食事制限などにも配慮 |
| 防寒・暑さ対策用品 | 季節に合わせて準備 |
一人での避難が難しい場合は「個別避難計画」を確認する
一人で避難することが難しい高齢者や障害のある方などについては、災害時の避難を支援するための「個別避難計画」を市町村が作成する取り組みが進められています。
個別避難計画では、避難先や避難を支援する人などをあらかじめ確認します。
自分や家族だけで避難することに不安がある場合は、お住まいの自治体に「避難行動要支援者名簿」や「個別避難計画」について確認してみましょう。
家族や地域と避難方法を確認しておく

災害時に一人で避難することが難しい場合は、誰に支援をお願いするのか、どこへ避難するのかを事前に確認しておきましょう。
家族が離れて暮らしている場合は、災害時の連絡方法や集合場所についても話し合っておくことが大切です。
避難生活に配慮が必要な場合は避難先も確認する
高齢者や障害のある方など、一般の避難所で生活することが難しい方のために「福祉避難所」が設けられる場合があります。
利用方法や受け入れ対象、避難の流れは自治体によって異なるため、必要な方は平常時に自治体へ確認しておきましょう。
日頃から防災訓練に参加する
自治体や地域では防災訓練が行われています。
実際に避難所まで歩いてみたり、非常持ち出し袋を持って避難したりすることで、災害時の不安を減らすことができます。
自宅から避難先まで実際に歩き、段差・坂道・階段など、高齢者にとって移動が難しい場所がないか確認しておく。
無理のない範囲で参加し、避難方法を確認しておきましょう。
まとめ
高齢者の防災対策では、「早めの避難」と「日頃からの準備」が何より大切です。
常備薬や補助具、飲料水や非常食などを備え、家族や地域と協力できる体制を整えておきましょう。
また、防災用品は定期的に見直し、避難計画についても家族で話し合うことが大切です。
災害はいつ起こるかわかりません。
今日からできる備えを少しずつ進め、大切な命を守りましょう。
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