非常用トイレの数は?|家族人数別の備蓄目安

非常用トイレは災害時に最も重要な備えの一つです

地震や台風、大雨などの災害では、停電や断水によってトイレが使えなくなることがあります。

「水が出ればトイレは使える」と思われがちですが、下水道が被害を受けている場合は、水を流すこと自体ができません。

そのため、非常用トイレは飲料水や非常食と同じくらい重要な防災用品です。

しかし、「何個くらい備えておけばよいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、家族人数別の備蓄目安や、非常用トイレを選ぶポイントについてわかりやすく解説します。

1日に必要な非常用トイレは1人5回分が目安

経済産業省では、成人の1日の平均排泄回数を1人5回として、災害用トイレを備蓄するよう呼びかけています。

そのため、非常用トイレは**「1人1日5回分」**を基本に考えると、必要な数を計算しやすくなります。

ただし、トイレの回数には個人差があります。家族の年齢や体調なども考えて、少し余裕を持って準備しておくと安心です。

非常用トイレは7日分を目安に備えよう

災害時には断水だけでなく、下水道や排水設備の損傷などによって、自宅のトイレが長期間使えなくなることがあります。

経済産業省では、非常用トイレを1人1日5回×7日分=35回分備蓄することを推奨しています。

家族の人数に合わせて、まずは7日分を目安に準備しておきましょう。

自宅避難については、「自宅避難に必要なもの一覧|避難所へ行かずに生活するための備え」で詳しく紹介しています。

家族人数別の備蓄目安

家族人数1日分7日分
1人5回分35回分
2人10回分70回分
3人15回分105回分
4人20回分140回分
5人25回分175回分

計算方法は「1日5回 × 家族人数 × 7日」です。

例えば4人家族なら、5回×4人×7日=140回分が目安になります。

災害直後はトイレの水を流す前に確認する

地震などの災害が発生した直後は、水道が使える場合でも、すぐにトイレの水を流さないようにしましょう。

下水道や建物内の排水管が損傷していると、汚水が逆流したり、建物内で漏れたりするおそれがあります。

自治体やマンションの管理会社などから排水設備の安全が確認されるまでは、非常用トイレを使用することも考えておきましょう。

非常用トイレを選ぶポイント

非常用トイレにはさまざまな種類があります。

購入するときは、次の点を確認しましょう。

凝固剤入りを選ぶ

排泄物を素早く固める凝固剤が入っているものがおすすめです。

臭いを抑え、処理もしやすくなります。

防臭袋付きがおすすめ

災害時はごみの回収が遅れることがあります。

防臭袋付きなら臭いを抑えやすく、室内でも保管しやすくなります。

保存期間を確認する

非常用トイレは長期間保管することが多いため、購入時に保存期間を確認しましょう。

保管後も定期的に使用期限を確認することが大切です。

定期的に使用期限も確認しましょう。

非常用トイレは使い方を確認しておく

非常用トイレは、災害時に初めて使うと戸惑うことがあります。

購入したら一度使い方を確認し、家族全員が使えるようにしておきましょう。

小さなお子さんや高齢者がいる家庭では、事前の練習も安心につながります。

特に「便器への袋の取り付け方」「凝固剤を入れるタイミング」「使用後の袋の閉じ方」を確認しておきましょう。

非常用トイレを節約するために水分を控えない

「非常用トイレがもったいない」と考えてトイレを我慢すると、水分を控えるようになり、脱水症状やエコノミークラス症候群の原因になることがあります。

災害時こそ、普段どおり水分を取り、必要なときにトイレを利用することが大切です。

そのためにも、十分な数を備えておきましょう。

飲料水の備蓄は、「飲料水は何日分必要?|家族人数別の備蓄量と保存方法」で詳しく紹介しています。

一緒に備えておきたいもの

トイレットペーパー、ウェットティッシュ、手指消毒用品、防臭袋・ごみ袋、消臭剤、ランタンなどは、非常用トイレと一緒に備えておきましょう。

保管場所も決めておく

非常用トイレは、必要なときにすぐ取り出せる場所へ保管しましょう。

防災リュックだけでなく、自宅避難を想定してトイレの近くや防災用品置き場にまとめて保管しておくと便利です。

湿気の少ない場所を選ぶことも大切です。

家族で防災用品を点検する

非常用トイレは、一度購入したら終わりではありません。

保存期限や数量を定期的に確認し、家族が増えたり生活環境が変わったりした場合は、必要な数も見直しましょう。

年に一度、防災用品を点検する日を決めておくことをおすすめします。

非常時の備えは、「本当に備えておきたい防災用品20選|家庭に必要な防災グッズを防災士目線で厳選」で詳しく紹介しています。

まとめ

非常用トイレは、災害時の生活を支える重要な防災用品です。

1人1日5回を目安に考え、最低3日分、できれば7日分を備えておくと安心です。

また、防臭袋や凝固剤付きの商品を選び、使い方も家族で確認しておきましょう。

災害はいつ起こるかわかりません。

今日から少しずつ備えを始め、大切な家族が安心して過ごせる環境を整えておきましょう。

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