
はじめに
地震や台風、大雨などの災害では、障害のある方は避難や情報収集、避難生活の中でさまざまな困難に直面することがあります。
しかし、日頃から自分に合った備えをしておくことで、不安を減らし、より安心して避難できるようになります。
障害の種類や程度によって必要な備えは異なります。
そのため、「一般的な防災対策」に加えて、自分に必要なものを準備しておくことが大切です。
この記事では、障害のある方やそのご家族が、災害に備えるためのポイントをご紹介します。
自分に必要な支援を整理しておこう
災害時には、初めて会う人から支援を受けることもあります。
そのため、
・どのような支援が必要か
・持病や服用している薬
・緊急連絡先
・主治医や通院先
などを一枚のメモにまとめておくと安心です。
必要に応じて、防災リュックや財布に入れておきましょう。
常備薬や医療用品を多めに準備する

災害時には病院や薬局をすぐに利用できない場合があります。
普段服用している薬は、数日分から1週間分程度を目安に準備しておきましょう。
また、
・お薬手帳
・健康保険証のコピー
・障害者手帳のコピー
なども、防災リュックへ入れておくと安心です。
補助具や医療機器を確認する
日常生活で使用している、
・眼鏡
・補聴器
・車いす
・杖
・義足
・人工呼吸器
・吸引器
などがある場合は、予備の部品や充電器、電池も準備しておきましょう。
電源が必要な医療機器を使用している方は、モバイルバッテリーやポータブル電源なども検討すると安心です。
情報を受け取る方法を考えておく
災害時には、情報を素早く受け取ることが重要です。
聴覚障害のある方は、防災アプリや文字情報を活用できるように準備しておきましょう。
視覚障害のある方は、音声案内機能やラジオを活用する方法もあります。
自分に合った情報収集手段を複数用意しておくことが安心につながります。
避難場所を事前に確認する

避難所によって設備や環境は異なります。
バリアフリー対応や多目的トイレの有無、スロープの設置状況などを確認しておくと安心です。
自治体によっては、福祉避難所を開設する場合があります。
利用方法や対象者について、あらかじめ確認しておきましょう。
家族や支援者と避難方法を話し合う
災害時に一人で避難することが難しい場合は、
・誰が迎えに来るのか
・どこへ避難するのか
・連絡が取れない場合はどうするか
などを家族や支援者と話し合っておきましょう。
日頃から避難経路を一緒に歩いて確認しておくことも大切です。
防災リュックは自分に合わせて準備する
一般的な防災用品だけではなく、自分に必要なものを追加しておきましょう。
例えば、
・常備薬
・医療用品
・補助具の予備
・充電器
・イヤーマフ
・筆談用メモ
・安心できる小物
など、自分にとって必要なものを優先して準備することが大切です。
周囲に伝える工夫も大切

外見からは障害が分かりにくい方もいます。
必要に応じて、
「ゆっくり話してください」
「筆談をお願いします」
など、自分に必要な支援を書いたカードを準備しておくと、初めて会う人にも伝えやすくなります。
無理に一人で頑張ろうとせず、必要な支援を伝えることも大切です。
地域とのつながりを大切にする
災害時には、地域の助け合いが大きな力になります。
自治会や自主防災組織、防災訓練などに参加し、近所の方と顔見知りになっておくことで、避難時にも安心感が生まれます。
普段から地域とのつながりを大切にしておくことは、防災対策の一つでもあります。
防災訓練に参加してみよう
実際に避難訓練へ参加すると、
「ここは通りにくい」
「この場所なら安心できる」
など、新しい気付きがあります。
必要な配慮を地域へ伝えるきっかけにもなります。
無理のない範囲で参加し、自分に合った避難方法を確認しておきましょう。
まとめ
障害のある方の防災対策では、「自分に必要な備え」を考えることが何より大切です。
常備薬や医療用品、補助具などを準備し、避難場所や避難方法を家族や支援者と話し合っておくことで、災害時の不安を減らすことができます。
また、地域とのつながりや防災訓練への参加も、安心して避難するための大切な備えです。
災害はいつ起こるかわかりません。
一人ひとりの状況に合わせた備えを少しずつ進め、自分と大切な人の命を守る準備をしていきましょう。
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